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先日、麻生.tvの放送用に麻生警察署さんへ毎月の犯罪状況を受取に行った際に、担当の職員の方から「還付金詐欺」なるものについてお話を聞きました。
この還付金詐欺の手口が巧妙なのもあるのですが、やはり一番の原因は被害者となりやすい60代以降のご高齢の方々の子供世代の関心の薄さにあると感じたので情報をシェアさせて頂きます。
犯行の手口
いわゆる「オレオレ詐欺」と同じで自宅に電話がかかってきます。
オレオレ詐欺との違いは電話口の相手が地域の役所の人間として電話してくることです。
「◯◯市(区)役所の〇〇課の〇〇と申します。」と電話が来て、おおまかに下記のような流れの手口だそうです。
- 保険料や税金で過払いがあり、還付金が発生していて、案内のハガキを発送しているけど、届いているかと最初に聞かれる←これはポストの郵便物を確認もしないで捨ててしまっている人をひっかけるためだそうです。例え毎回確認している人でもうっかり捨ててしまったかもと思わせるそうです。
- 還付金の手続きが今日までで、今直ぐATMで手続きを行えば間に合います。と焦らせる。←「手続きに時間がかかって他の方に迷惑がかかるので」といって、わざと人気の無いコンビにのATMや無人のキャッシュディスペンサーなどを誘導してくるそうです。
- 還付の手続きの手順をメモさせる。この手順の中に振込先の口座や振込金額を入力する手順が暗証番号という名目にすり替わって巧妙に仕組まれているそうです。
- ATMで自分で言われた通りの操作を行い、自ら100万円近い金額を相手に振り込んでしまう。この時点ではまだ詐欺にあった事に気付いていないそうです。
- 後日、いつまで経っても還付金が届かないので、役所に行ってみたら、詐欺だということに気付く。
このような手口だそうです。
ほぼ大半の人は、途中で怪しいと気付くそうですが、ほんの一握りの方がひっかかってしまって、100万円近い大金を自ら振り込んでしまう現状です。
防止策
留守番電話作戦
これは、「オレオレ詐欺」にも有効な手だてですが、家の電話を留守番電話にしておくだけの対策です。留守番電話にしておけば直接犯人と会話することなく対応できるので、それだけで落ち着いて対処できるようになるそうです。簡単なことですが、これを徹底するだけで多くの犯罪が未然に防げます。
親と普段から連絡をとる
「オレオレ詐欺」の時からそうですが、被害にあっている高齢者はほぼ1人暮らしもしくは老夫婦だけでお住まいのご家庭です。「オレオレ詐欺」と違って、「還付金詐欺」は役所の人間を語って電話をかけてきますが、何か変だなと感じた時に真っ先に相談相手として子供の顔が浮かぶように、例え離れて暮らしていても密に連絡をとっていることが肝要だなと感じました。自分も割と近くには住んでいる方ですが、かえってつい疎遠になりがちです。
警察の方もおっしゃっていましたが、地域のご高齢の方々はお家へ訪問などして普段から話をする機会が多いそうですが、私達30代〜40代の子供世代の方々への情報発信がまだまだ不十分だとおっしゃっていました。
麻生.tvでも同じ内容をお伝えしましたが、私のブログでも1人でも多くの方に情報が届けばと思い書かせて頂きます。
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