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地球の水の循環の一部を切り取る「音楽を奏でる水車」を作るプロジェクト
昨年、11月に行われた「神戸ビエンナーレ〜ミュージック&アートステージ コンペティション〜」で見事準大賞を獲得した「回せ、鳴らせ、種まきMILL」。受賞のご報告兼打ち上げパーティーが昨日(27日)、藤沢市善行にある「さんわーくかぐや」さんで行われました。
こちらの種まきMILLについては、ホームページや「greenz.jp」さんで詳しく紹介されているので、そちらを見ていただければと思いますが、簡単に言うと地球の水の循環(雨が山に降り、海へ流れ、海水が蒸発して雲になる)の中で、川の流れを利用して回る水車を使って、音楽を奏でる水車を作ろうというプロジェクト。神戸ビエンナーレのステージで披露した「種まきMILL」はいわば試作機、動力が人力なので水力で回り続ける水車の制作はこれからが本番です。
試作機とはいえ、プロジェクトリーダーの岡さん(サックス・プレーヤー)を中心にチーム藤沢と呼ばれるものづくりのプロ達やおとづくりのプロ(ミュージシャン)による素晴らしい作品です。次のステップに進む前に関西のステージでしかまだお披露目できていないので、関東での初お披露目ということで今回のパーティーを開催しました。
ものづくりのプロ達が演出する素晴らしいパーティー
この種まきMILLは大きな歯車から細かいパーツまで全てオリジナルの手作りです。これはチーム藤沢と呼ばれるものづくりのプロ達の成せる技。ウクレレ作家の親方を中心に、彫刻家・美術家・金属作家・画家などあらゆるアートに精通したメンバーたちは新潟で開催されている「大地の芸術祭」などにも出展経験がある方々です。
そんな彼らは、パーティーの仕込みでもものづくりのプロらしさを遺憾無く発揮します。
プロジェクト開始当初に試作で制作した、歯車をリメイクしてテーブルにしてみたり、上に置いてある紙は端をちぎって柿渋の塗料を塗って古紙の風合いをだしています。柿渋の塗料は種まきMILL本体の木材にも塗ってあります。
昔、煮炊き用に使われていた大きな鍋を裏返して釜にリメイク。
上でカレーを温めつつ、アツアツの釜の壁面でナンを焼いています。
このナンも全粒粉のナンで、材料の小麦粉はかぐやさんで栽培している物を使用しているそうです。
パーティーで使用したコップは、かぐやだけに敷地内の竹を切り出して作ったお手製の竹コップ。一つ一つ焼き印が押してあるこだわりようです。
そしてお料理で出てきたメニューはほぼかぐやさん自家製の素材を使ったお料理ばかり。味噌やお塩も全て手作りです。上の写真右上の卵はこれまた敷地内で飼っている烏骨鶏の卵のゆで卵。黄身が濃厚で絶品でした。
おとづくりのプロ達が演出する素晴らしいパーティー
美味しい料理とお酒で楽しい時間はどんどん過ぎていき、いよいよ種まきMILLの演奏となったのですが、ここで種まきMILLと一緒に演奏するミュージシャン(サックスの岡さんとベースの杉本さん)に加えて、サックスの加納奈実さんも入りスペシャルジャズライブの嬉しいサプライズ。
会場の雰囲気も合わせて、最高に贅沢なパフォーマンスを間近でみれて幸せです。動画も撮影したので、後日編集して掲載します。
2曲演奏して頂いて、いよいよ種まきMILLの演奏スタート!
釜からモクモクとたちこめる煙も演出に華をそえつつ、神戸の本番のステージとはまた違う素晴らしい雰囲気でした。会場にお越し頂いた皆様も喜んで頂けたようでした。
演奏終了後は、皆さんで実際に種まきMILLに触って頂いたりなどして楽しんでいただきました。
ものづくりのプロ、おとづくりのプロが妥協なくそれぞれ役割をこなす素晴らしいチームです。自分は撮影・記録係として参加させてもらってますが、このプロジェクトに参加できて本当に感謝しています。普段仕事では会わないであろう世界の方々から受ける刺激は何ものにも代え難い経験です。
今後も音楽水車プロジェクトの進捗を随時ブログでもご紹介していきますので、お楽しみに!
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