1月28日、この日は毎年川崎市柿生にある麻生不動尊で「だるま市」が開催されます。
そのだるま市に合わせて、柿生の駅前でもちつき大会が開催されました。
柿生駅降りてすぐの広場で開催されたのですが、餅をつく音と勢いの良い「よいしょ〜!」のかけ声にひかれて用意していたお餅(約300食)はあっという間に完売しました。
20代・30代は餅つきの経験がほとんどない
この餅つき大会は今回で2回目、私は昨年も参加させて頂いたんですが、実はちゃんとした餅つきの経験は昨年が始めてです。一緒に参加した「柿生なう。」のメンバーもほとんどが始めての経験でした。
餅つきは、まずお餅を入れる杵と臼の準備から始まります。お餅が固くならないように着き始めの10〜15分前にお湯を入れて温めるのですが、まずその手順すら知らなかったです。そして餅つきといえば、つき手と返して手がリズム良くついては返してのイメージですが、その前にまず臼を押し付けながら、餅米の粒をつぶしていく作業が入ります。その2つの作業を抜かすときっとお餅はひどい状況になるでしょう。
もちつきの経験がある方からすると当たり前の作業です。
商店会のおっちゃん達は手際良く若手を指導しながら、もちつきを進めていくのですが、お話を聞いてみると、毎年年末に家で餅つきを行って鏡餅を作るそうです。年中行事で家族総出で餅米を蒸す人、餅をつく人、餅に味付けをする人に分かれての共同作業、無くしてはいけない日本の文化の一つだなと思います。
伝えていかなければいけない大切な文化
もちつきの起源は遠く弥生時代にまで遡ります。
元々は穀物を保存用に加工する技術の中から生まれたものですが、米という生活に欠かせない神聖な食べ物を加工して食すことで、神のご加護を得ようとしていました。餅つきは神聖な行事の一つだったようです。
そして神聖な行事に使う杵と臼は大事な道具なので、家の大黒柱の側に置いて大切に扱っていたそうです。
古くから日本に伝わる行事には昔の人が恐れながらも敬った“神”という名の自然に対する信仰に由来するものが多い。神社の夏祭りや秋の例大祭など。
こういった文化には、大切に継承していかなければいけないものだと今回の餅つきに参加してまた改めて強く感じました。もっと地域の中で多く餅つき大会が行われて今回のように子供たちが杵をついたり餅をこねたりという経験を身近に感じられる環境があると素敵だなと強く思いました。
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