本日、音楽水車プロジェクトのメンバー達と三鷹にある「しんぐるま」という水車を見学してきました。
音楽水車プロジェクトの次の目標は、岩手県のとある場所に常設でしかも動力を水にした、本物水車を作ることです。耐久性やメンテナンスも考慮したまさしく水車運営についての勉強のため見学に訪れました。
この「しんぐるま」は、「新車」と書くらしいんですが、約200年前の江戸末期に建設されたものです。上流にもっと古くから水車があったためにこの名前になったそうです。
昭和43年に動力として使用していた野川の改修工事が行われるまでの間、メンテナンスと増強を繰り返して今でも立派に水車は動き続けています。水車の直径は約4.6メートル、幅約0.97メートルの大きな水輪で、勢い良く回る姿はとても迫力があります。
大きな水輪の動力を使って、水車の両側に突き出た心棒が回り、様々な機構を動かします。柱のような杵と床に設置された臼によって、玄米や大麦を精白したり、石臼が回る機構では、小麦をすりつぶして小麦粉を作ったりなどしていました。中には、大きなふるいをゆすって小麦の実と皮を選別したり、ベルトコンベアーのような機構を使って粉を天井近くまで運んでいたり、水車を使ってこんなにも多くの複雑な機構が動くのかと、先人の知恵に驚かされっぱなしでした。
各機構の動画を「しんぐるま」のホームページから観ることができます。
また「しんぐるま」の歯車は、歯の一つ一つが寄せ木細工のようになっている、寄せ歯歯車(よせばはぐるま)という歯車が使われているのですが、これが実に精巧な作りで感動します。
コンピューターなど一切ない江戸時代に、どうやって計算して木を切り出して組み上げていったのかを創造すると、昔の人はすごいな〜と素直に思います。
実際に水車を観に行ってみると、様々な機構や大きな水輪、精巧な歯車達がどれをみても面白い!今度は、各機構が実際に動いているところを見学したいですね。
リンク:三鷹の水車「しんぐるま」
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