2014年3月8日、今年で3回となる多摩川灯ろう流しが稲田堤の多摩川河川敷で行われました。
東日本大震災から3年が経とうとしています。
まだまだ被災地では、仮設住宅で暮らす方々、撤去が追いつかないがれき、福島の原発問題など、解決されていない問題が山積みな中、首都圏ではどんどん人々の記憶から風化されていってしまっているような気がします。
「あの日を忘れない」そして「震災で亡くなった方への鎮魂」を胸に今回もボランティアスタッフとして参加させて頂きました。
今年も、地元多摩区と少しだけ麻生区の有志の方々、専修大学と和光大学の学生の皆さんの中からボランティアスタッフが集まってイベントを運営していました。私もその中の1人です。
天気は快晴、風は少し冷たかったですが、気持ちのいい青空です。
17時の灯ろう流し本番に向けて、朝9時に集合して会場設営スタート。
テントを組んだり、ステージの準備をしたり、河原へ降りる階段を作ったり、手すりを付けたり、皆さんその道のプロなので、作業がスムーズ。とてもボランティアとはいえないレベルの仕事っぷりでした。
灯ろう流し本番前に、おさかなポストの会さんを中心に、お魚の放流体験が行われました。会場に集まった子供達一人一人にバケツが配られて、その中にはうぐいが入っていました。
「大きくなれよ〜」のかけ声と一緒に、一斉に多摩川へ放流!
貴重な経験をさせて頂きました。
そして本番の前にもう一つ、セレモニーがトラックの荷台の特設ステージで行われました。灯ろう流しの開会宣言から始まり、子供達の太鼓演奏や議員さんたちの挨拶が行われる中、麻生区で活動する音楽ユニット「FAiCO」さんの演奏がスタート。
東日本大震災のチャリティーソング「花は咲く」を歌っている最中に、想いがこみ上げて一瞬つまってしまうシーンなどがあり、こちらの胸も熱くなりました。
2曲目は、こちらも復興応援ソングの「StartLine」を演奏。日本女子大の手話サークルの方とのコラボでした。この曲はいろいろなイベントで何回も聞かせて頂いたるんですが、その時その時の気持ちや気分で感じ方が全然変わってくる不思議な曲です。
今回は、全曲での一幕もあり、個人的にもこみ上げてくるものがあり、写真撮るために前列にいたのですが、暫く無心で聞き入ってました。
ライブイベントも終了し、あたりも薄暗くなってきたところで、いよいよ灯ろう流しのスタートです。
皆さん、思い思いに自分で手作りした灯ろうを手に河原に降りて、川へ浮かべていました。昨年の反省をふまえて、5ヶ所に設置した特製シューターを使って、灯ろうを流し、風向きも手伝って、今年はほとんどの灯ろうがきれいに川下へ流れていきました。
今年は、一眼レフを持っていかなかったので、暗闇にうつる灯ろう達はきれいに撮れなかったのですが、毎年その幻想的な雰囲気をみると厳かな気持ちにさせられます。
なかなか東北の復興支援のためにアクションをおこせずに歯がゆい想いをしていた時期もありましたが、このように「忘れない」という気持ちも大事なことじゃないかなと感じた一日でした。一日も早い東北の復興を心から祈りながら。
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